【重要】3月のクラウン的な稽古会中止のお知らせ


いつもひとかたならないご厚情を賜りありがとうございます。

皆様のご期待を裏切ることになってしまいたいへん心苦しいのですが、3月のクラウン的な稽古会は中止といたします。

予てから何度かお知らせしてきた通り、クラウン的な稽古会における新型ウィルス感染症対策は、あくまでも開催を尊重するというものです。その点につきましては、以前のお知らせをご覧になっていない方もいらっしゃると思いますので、重複しますがここに引用します。最後に中止に至ったいきさつもございます。

感染拡大を防止するという観点ならば、まず新型ウィルスがどのように感染するのかということなのですが、空気感染はしないということなので、仮に不特定多数の人が同じ部屋にいたとしても、ただ〝いた〟だけでは感染はしないということです。同じ空気を吸っても大丈夫ということになります。しかし実際にはただ〝いた〟だけでは済みません。新型コロナウィルスは飛沫感染するということなので、誰かがくしゃみをすると一時的にその空間にウィルスが存在することになります。くしゃみの射程距離は2〜3Mほど、空間に飛んでも時間が経てば地面に落下します。ということは、至近距離で直接浴びなければ感染率はかなり低いということになります。

一番多いのは接触感染です。新型コロナウィルスは金属のようなものに付着しても10時間以上という長時間生き続けるらしいので要注意です。ドアノブ、つり革、階段の手すり、エレベーターのボタンなどにウィルスが付着している可能性大です。どこでコロナウィルスに接触するかわかりません。というか、どこで接触してもおかしくありません。でも、よく考えてください。感染するのはドアノブからでも、つり革からでも、手すりやスイッチなどからでもありません、それが付着した〝自分の手から〟です!

もう一度書きます。感染、つまり自分の体内にウィルスが侵入するのは〝自分の手から〟です!

だから手洗いがとても重要になります。

とにかく何をするにしてもその前後に手洗いをすることでかなりの感染が防げます。

こまめに手を洗いましょう!

それでかなり感染を防げるのですが、それでもゼロではありません。

新型ウィルスに感染するとどうなるのか?

国立感染症研究所によるダイヤモンドプリンセス号の症例報告を参考にしてみます。↓↓

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9410-covid-dp-01.html

ダイヤモンドプリンセスには乗客と乗員合わせて3711名の人が乗っていました。検査の結果、陽性だった人531名のうち、276名に症状が出ていて、255名には症状が出ていなかったことが書かれています。陽性でも症状が出ない人がほぼ半数ということは、インフルエンザほど恐れなくてもいいような気がします。

とはいえ、実際には新型コロナによる死者も出ています。基礎疾患がある人や高齢者は命に関わるリスクが高いとも言われています。

厚生労働省の発表では3月5日までの日本国内の新型コロナウィルス感染者は349名、死亡者は9名です。

一方、厚生労働省によるインフルエンザの一番新しい2018年のデータでは、インフルエンザウィルスによる死亡者は3325名です。ただしこの数字には肺炎を併発した場合や持病の悪化などで心不全を起こしたケースなどは含まれていないので、実際にはもっと多いようです。2019年も9月までの時点ですでに3000人を超えています。

この時点ではまだ新型コロナウィルスは従来のインフルエンザと比べてもはるかに死亡率は低いですね。

インフルエンザも新型コロナウィルスも、検査で陽性だった場合は100%感染ですが、検査結果が陰性だったとしても感染していないとはいえません。検査項目に引っかからなかっただけでウィルスが検出された前例が多数あります。今回の新型コロナウィルスでも、検査で陰性結果が出た人がバスツアーに参加して感染を広めてしまったというニュースがありましたね。熱があったにもかかわらず検査結果が陰性だったのでコロナじゃないと思ってツアーに参加してしまったそうです。

これはあくまでもぼくの個人的な考え方ですが、検査結果がどうあれ、体調が悪いなら療養して回復に努めるべきです。例えばそれが新型コロナウィルスであろうとなかろうと、です。よくインフルエンザの場合でも「検査を受けたらインフルじゃなかったから大丈夫です」って言う人がいますが、陰性だったとしても100%インフルエンザじゃないとは言えないのです。症状が出ない人もいるわけですから、新型コロナに感染しているにもかかわらず検査結果が陰性で症状も出ないとなると、もう誰が感染しているのかわかりません。

それに、新型コロナウィルスの場合、たとえ検査で陽性だったとしてもまだ治療薬もないし治療法も確立されていないので、体調が悪かったらどちらにしても同じことです。インフルエンザも同じ、繰り返し書きますが、体調が悪かったら療養して回復に努めることです。

結論として、新型コロナウィルス感染症がインフルエンザと比べても恐れるほどのものではないこと、接触感染に注意を怠らなければかなり防げるということになります。

この時点では、皆さんが稽古会に参加するために充てた時間は稽古会で過ごしていただく、ということを尊重し、大規模イベントならいざ知らず、稽古会規模の催事であれば可能だという判断でした。

しかし、インフルエンザよりもかなり数字が少ない早いうちに徹底して被害を食い止めるとこには意味があると思います。

稽古会で会場を借りているあーすぷらざも三連休中の主催イベントの中止を決定しました。

さらに、5日ごろから感染が急拡大しています。

厚生労働省の最新の発表をご覧ください。↓↓

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09993.html

これは、個から個、または個から集団に感染していた時期から、クラスター(集団から集団)感染期に移行したことによるものです。

大規模な興行中止をしたのにもかかわらず感染が急拡大している状況を見て、中止をしても効果がなかったと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。中止をしていたからまだこの数で済んでいるのです。数々の興行中止をしていなければもっとはるかに感染者数は多くなっていると推測されます。最近のクラスター感染のうちのひとつはライブハウスからでした。なので数々のイベント等の中止は決して無意味ではないのです。

集団から集団へと感染が広がると、リボ払いの利息のようにバクハツ的に急増します。もしかしたら件のライブハウスでライブをしていなければあるていど抑えられていたかもしれません。感染拡大を防ぐためには協力し合って足並みを揃えることが賢明な手段なので、自分たちだけ中止にしないわけにはいかないということになってきます。

らさに、子供や若年層には感染しにくいと言われていた新型コロナウィルスですが、10歳の子供でも感染する事例が報道されました。

いつどこで誰から感染するかわからない、というより、いつどこで誰から感染してもおかしくない環境になり、もしかしたらぼくもあなたももう感染しているかもしれません。感染してても検査結果が陰性になる場合もあり、感染してても無症状の人が高確率で存在しているのですから、今自分が感染しててもまったく気付いてない可能性だってゼロではありません。

クラウン的な稽古会が小規模で、あるていど特定できる少人数で行われるとしても、そこで感染してしまったらそれまでです。さらに、稽古会には遠方から参加してくださる方も多いので、会場までの経路が長いほど道中の感染リスクも高まります。

稽古会に参加されるあなたに感染させたくない、と同時に、あなたを感染源にしたくない!

WHOの知見によれば、現時点で潜伏期間は1〜12.5日(多くは5〜6日)ということなので、3月15日までに全国の感染者数が減少に向かったとしても、集団感染期に入ったことで感染する可能性はまだまだ高いと思われます。

少しでも感染拡大を防ぐことに社会的に協力するということにもなるので、クラウン的な稽古会の3月中止を決めました。

万が一、参加者の皆さんが悲しい思いをすることになるのは避けたいのです。

幸いにもクラウン的な稽古会は月イチ開催ですので、たった一日、たった一回だけ我慢すれば済みます。

うんざりコロナを「うんコロ」呼ばわりしてお待ちください。

来月以後はまた開催いたします。

新型コロナウィルスについてはこちらで知ることができるので、どうかデマに踊らされないようにしてくださいね。↓↓

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

とにかく今は参加される皆様の健康を願って止みません。

どうか3月クラウン的な稽古会中止というこの決定にご理解を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

そしてこれからもクラウン的な稽古会をどうぞよろしくお願いいたします。

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クラウン的な稽古会の詳細はこちら↓↓